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「険路怪跡」感想

「険路怪跡」感想

今回もまあ情緒がやばいことになりましたね。
どのキャラが欠けていても奇跡の脱出はならなかっただろうし、全員が力を尽くして頑張った結果の大団円でほっとしました。

そしてあの人はまた美味しいところを持っていってくれましたね! 
我関せずと見せておいて、きっちり魈くん助けた鍾離先生はさぁ…最高か?
あえて顔を一切映さない演出もにくい。先生は背中向けて立つ姿がひたすらかっこいいんだよな…。
己の力を出し切って、それでもどうにもならなかった時には手を差し伸べてくれるの、まさに神って感じ。

後で旅人から助けてくれてありがとうって言われても、俺は知らんぞってとぼけるあたりがまた最高なんだ。
バレバレでもあくまで表向きは自分じゃないポーズを取ることで、魈のプライドを傷つけないよう配慮し、旅人に恩も着せないっていう。
魈がようやく人に歩み寄りはじめたのも良かったし、旅人の話からそれを察して喜ぶ先生も良かった…いいお話でした。

たぶん魈と夜蘭の頑張りで突破口が出来たから干渉できたんだろうけど、あれだけ脱出に苦慮した空間からあっさり魈を助け出すあたり、やっぱり鍾離先生の力は規格外なんだなあと。
今回の話を見る限り、凡人になったと言っても仙人としての力は残ってるし、寿命も変わってないってことで間違いなさそう。神の目が偽物なことから見ても、魔神が人の姿を取って人の世で生きている状態なんだろうな。
あと移動が早すぎることをパイモンに突っ込まれてて笑った。これ多分仙術で転移しましたよね?

そう言えば、ムービーでは皆を逃がして一人落ちていった魈だけを助けたように見えたけど、その後の夜蘭や空くんは全員助けてもらったみたいな言い方だったなぁ。まあもし魈が自己犠牲しなかったら、多分先生は全員まとめて助けてたんだろうけども。
帝君にご迷惑をかけてしまった…と魈は凹んでたけど、先生は気にしてないどころか、夜叉たちに対する仕打ちからすればむしろそれくらいのアフターフォローは自分の責務くらいに考えてそう。戦いが生業の種族とはいえ、夜叉が悲惨な末路を迎えるのを目の当たりにして、彼らに命令を下した主である先生が何とも思わないわけがないしなあ…。
もう凡人だと言いつつ、魈の前では神様ムーブしてるところから見ても、そのへんは気を遣ってそうな。

魈が自己犠牲寄りの考え方なの、責任感はもちろんだけど、仲間のところへ行きたい、死んだら楽になれるかも、みたいな気持ちもやっぱあるんだろうな。
諦めたような安心したような表情で落ちていく魈を助けた先生の行動、自死を選ぼうとした千岩軍兵士を叱った帝君のエピソードと合わせて考えると、この世界の誰よりも長く生きていながら、死は救いだと考えていないことがうかがえて好き。
まだ死ぬことは許さない、生きて責務を全うしろって厳しいお達しかもしれんが、神やめて俗世をエンジョイしてる自分と同じように、いつか魈くんにも別の生き方を見つけてほしいと思っているんじゃないだろうか。

そういや最後の魈との会話で、先生が旅人を「見届ける者」と言ってたって話があったけど、「見物人」である自身と同じ側に立つ者と旅人を見なしてるのすごくエモいなって思いました。
畳む

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